IPアドレスのネットマスク表記(CIDR)の連結・統合ツール公開しました。

2015/02/11 2018/04/24

私がこのサイトを公開するに当たって、まず作成したかったツールが、
「IPアドレスのネットマスク表記(CIDR)の連結・統合ツール」でした。
複数のCIDR（ネットマスク・プレフィックス）形式のIP範囲指定から、
含まれる範囲から重複を取り除き、細分化された範囲を
新しくまとめて結合した範囲に構成をしなおすことが目的でした。

1 CIDR表記はイメージがパッと浮かばない
2 公式な情報も細分化されてしまっている
3 IPアドレスのネットマスク表記(CIDR)の連結・統合ツール
4 どんなことができるのか？
5 さいごに

CIDR表記はイメージがパッと浮かばない

CIDRというIPアドレスの範囲指定は慣れてしまえば簡単なのですが、
慣れていてもネットマスクが「/13」とか「/25」とか言われると、
パッと含まれる範囲が思い浮かばないものです。

そんな時には、CIDRのIP展開ツールで目視確認をすると安心できます。

CIDRをIPアドレスに展開ツール v2.0.3

そんなちょっとわかりにくいCIDRの範囲は、
以下のような様々な書き方ができてしまいます。

以下の４行が表しているIPの範囲は、
「 [twoip_ext_link bip=192.168.0.0 tip=192.168.255.255]」です。

上記の範囲は以下のように１行で表すこともできます。

192.168.0.0/16

公式な情報も細分化されてしまっている

プロバイダや携帯キャリアが公開しているグローバルIPの範囲は、
こうしたCIDR形式で公開されていることが多いのですが、
実はこの細分化が整理されていないことが多くあります。

以下で見てみるとなんとなくわかるはずです。
いざ、許可指定したくでも、分割が細かいんです・・・。

docomo端末によるグローバルIPアドレス範囲

au端末によるグローバルIPアドレス範囲

Softbank端末によるグローバルIPアドレス範囲

Yahooモバイル(Y!mobile/旧Willcom)端末によるグローバルIPアドレス範囲

これはおそらくグローバルIPの割り当てをされたときに、
細分化された単位で割り当てられたり、上位のネットワークからの
サブネットとして割り当てられているなどの、
経緯や歴史に基づいているものと思われます。

IPアドレスのネットマスク表記(CIDR)の連結・統合ツール

しかし.htaccessに対して設定する際には、行数は少ないほうがいいわけで、
極力、まとめてしまって記述したいものです。

分割が必要になったらまた分割すればいいと思うのです。

（分割ツールは・・・また追って。また画面ができていないので・・・）

そんなCIDRの結合・統合を手作業でやろうと思うと、
非常に面倒くさく、間違えやすいものでやる気も失せてしまいます。

そこで、統合ツールを作成するに至りました。

CIDR＋CIDR結合・統合・重複削除ツール v2.0.2

利用方法は以下でご紹介しています。

「CIDR＋CIDR結合・統合・重複削除ツール」の使い方

どんなことができるのか？

どんなことができるのかというのは、
既にざっくり説明してしまっていますが、以下のような感じです。

2015/02/22追記
その後、以下でもできることの説明を追加しています。

CIDR＋CIDRはどんな処理をするの？

細かいCIDRがまとまる

以下のような細分化されているCIDRも、

一発で、

192.168.0.0/16

に、変換することができます。

まとめちゃいけない範囲は含まない

当然、まとめることができないような場合には、
含まれていない範囲をまとめるようなことはしていません。

上記の例の一部が欠損している場合には、

統合後は、

192.168.0.0/17

192.168.192.0/18

のように、１行にはまとまりません。

逆に既にある範囲は取り除く

逆に、以下のCIDRが既にある場合には、

192.168.0.0/16

当然ですが、以下は削除されます。

色々なパターンはあると思いますが、
一回、ご自分のサーバーに設定されているAllow,Denyの
アクセス権設定でCIDRを使用しているなら、

一度、入力してみると何か発見があるかもしれません。

CIDR＋CIDR結合・統合・重複削除ツール v2.0.2

さいごに

需要があるかどうかは不明だとは思っています。

あまりネットで検索してもこうしたツールに出会うことがないのは、
「世の中に求められていない」ことなのかもしれません。

でも「自分は欲しかった」

その気持ちで作りました。

大切なサイトがスパムの影響をうけたような場合にも、
こうした作業は必要になってくるでしょう。

貴方の作業が少しでも楽になってくれたら、嬉しく思います。

今後ともよろしくお願いします。

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