IPアドレスのネットマスク表記(CIDR)の分割・除外ツール公開しました。

私が欲しかったツールの一つがこの、
「IPアドレスのネットマスク表記(CIDR)の分割・除外ツール」でした。
複数のCIDR（ネットマスク・プレフィックス）形式のIP範囲指定を、
元にするリスト、削除するリスト双方をチェックして、
対象範囲を削除した新しいCIDRリストを生成することができます。

CIDR表記はイメージがパッと浮かばない

CIDRというIPアドレスの範囲指定は慣れてしまえば簡単なのですが、
慣れていてもネットマスクが「/13」とか「/25」とか言われると、
パッと含まれる範囲が思い浮かばないものです。

そんな時には、CIDRのIP展開ツールで目視確認をすると安心できます。

そんなちょっとわかりにくいCIDRの範囲は、
１つのIPアドレス範囲の中から、
一部のサブネットを除外するような場合に、
手計算ではちょっと面倒くさい計算になってしまいます。

以下の範囲を元にして一部の範囲を除外する場合を考えます。

• 192.168.0.0/16

このCIDRが表す範囲は、「 [twoip_ext_link bip=192.168.0.0 tip=192.168.255.255]」です。

その範囲から以下の一部のサブネットを除外します。

• 192.168.64.0/18

結果として残るCIDRは以下のように分割されます。

• 192.168.0.0/18
• 192.168.128.0/18
• 192.168.192.0/18

こうした一部の範囲を除外した結果を求めるツールが欲しかったのです。

公式な情報も一部除外が発生する場合がある

プロバイダや携帯キャリアが公開しているグローバルIPの範囲は、
こうしたCIDR形式で公開されていることが多いのですが、
実はこの公開情報でも「一部を除く」といった表記がされる事があります。

以下のauによるグローバルIPアドレスの公開情報です。

auのグローバルIPアドレスでは、

106.128.0.0/13の範囲から
106.135.0.0/16の範囲を除くという表記があります。

パッと残される範囲の想像がつきますか？

この計算が自分は苦手なんです・・・。

まあ、106.135.0.0/16範囲のイメージは掴めるんですが。

106.128.0.0/13の範囲は、
[twoip_ext_link bip=106.128.0.0 tip=106.135.255.255]です。

この範囲から「[twoip_ext_link bip=106.135.0.0 tip=106.135.255.255]」を引いて、
「[twoip_ext_link bip=106.128.0.0 tip=106.134.255.255]」です。

次はこれをCIDRに直す。

106.128.0.0/16から、106.134.255.255/16まで、
こつこつ変換するのは頭でも計算できますね。

• 106.128.128.0/16
• 106.128.129.0/16
• 106.128.130.0/16
• 106.128.131.0/16
• 106.128.132.0/16
• 106.128.133.0/16
• 106.128.134.0/16

しかし、これはすっきり以下のように表現することができます。

• 106.128.0.0/14
• 106.132.0.0/15
• 106.134.0.0/16

「こんな計算したくない」そう思ったわけです。

IPアドレスのネットマスク表記(CIDR)の分割・除外ツール

そんなCIDRの分割・除外を手作業でやろうと思うと、
非常に面倒くさく、間違えやすいものでやる気も失せてしまいます。

利用方法は以下でご紹介しています。

どんなことができるのか？

どんなことができるのかというのは、
単に除外と一言で言っても、いろんなパターンがあります。

基本的には、元の範囲から削除範囲を除く処理をしています。

以下ではそんな処理についての説明を行っています。

さいごに

需要があるかどうかは不明だとは思っています。

ただ、自分的にはとても必要だった。

別の運営サイトがスパムにあってから、
アクセス制限などを行う機会が増えてしまって泣く泣くではありますが。

サイトの管理上、IPアドレスで自分のみ許可にしたいこともあります。
そんな時は自分が利用しているキャリアのみ許可といったように、
条件を指定しておくと、より安全にサイト運営がおこなえると思います。

貴方の作業が少しでも楽になってくれたら、嬉しく思います。

今後ともよろしくお願いします。

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