グローバルIPアドレスデータシート
単純にグローバルIPアドレスはどのIPアドレスの範囲か?と思った時に、
知っている人は「全体のIPアドレスから特殊属性のIP範囲を引いた残り」と答えるはずです。
そのままなのですが、グローバルIPはいくつかのブロックに分割された、
飛び地の集合という形で範囲が割り当てられています。
ここでは分かっているけど、パッと範囲は答えられないグローバルIPについてご紹介します。
グローバルIPアドレスデータシート
データシートという程のものではありませんが、
全IPアドレスの総数は理論上2の32乗〔4,294,967,296(42億9,496万7,296)〕存在します。
そこから特殊属性分の範囲を引いた、およそ86%がグローバルIPアドレスなのです。
数にして〔3,702,258,432(37億225万8,432)〕個あります。
全体のIPアドレスとグローバルIPアドレスの関係性は以下でご確認いただけます。
上記では飛び地になったグローバルIPアドレスのレイアウトをご紹介しましたが、
以下では、属性ごとに集計したIPアドレスの個数や割合についてご紹介しています。
そもそもなぜこんな分かりきったものを作成したのか?
はい。すみません。
IPアドレスに詳しい方なら、全く必要の無いものだと思います。
しかし、この表はあくまでも以下を行う際の途中に作ったものなのです。
現時点でRIRから提供されている
国割り当てのリストは全グローバルIPアドレスの全体を網羅しているでしょうか?
網羅しているなら5つのRIRのデータを合算すれば、
3,702,258,432(37億225万8,432)個のグローバルIPアドレスの範囲が得られるはずです。
しかし、実際にはそうはなっていません。
アドレスプールとして保管されているグローバルIPアドレスの範囲が存在しています。
アドレスプールを考慮すれば網羅するか?と言えば、
ほぼ網羅するのですが、5つのRIRが双方に連携してデータベースの運用をしていますので、
データベースの更新も同時という訳にもいきません。
タイムラグが発生して、一時的に不一致な状態ができている場合もあります。
そうした不一致の範囲を抽出(37億IPから)したIPアドレスの範囲は、
一次的に「国判定が全くできない(アドレスプールでもない)」IP範囲になります。
そうした挙動が、バグなのかデータ不整合によるものなのか?
それを判断するには、全グローバルIPアドレスから、
未登録の範囲を求める必要がありました。
実は、この未登録範囲を求める過程で、
ついでに上記の基本説明となる表を作成したというだけの事なのです。
別途、PHPからDateTimeZoneクラスのタイムゾーン文字列を指定した場合の、
UTC時差が一覧で確認できる表も以下で公開しています。
※グローバルIPとはあまり関係ありませんが。
本サイトで公開しているツールについては、
十分にテストは行っておりますが個人で作成している為、
潜在的なバグがないとは言い切れません。
その為、ツールを用いた結果については十分検証の上ご利用ください。
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公開日:
最終更新日:2019/06/20