「CIDR+CIDR結合・統合・重複削除ツール」の使い方
「CIDR+CIDR結合・統合・重複削除ツール」ツールは、
複数のCIDR(ネットマスク・プレフィックス)形式のIP範囲を入力することで、
入力された範囲から重複を取り除き、
細分化された表記のCIDRを可能な限り大きな範囲表示に結合します。
.htaccessなどに設定する行数の削減できるようにCIDRを統合します。
目次
「 CIDR+CIDR結合・統合・重複削除」ツール
「 CIDR+CIDR結合・統合・重複削除」ツールは以下で利用できます。
ページを開くと、以下のような、
CIDRの入力フィールドが表示されます。
初期値では「複数のCIDR」が入力されていますが、
カーソルを入れると自由に入力できます。
※そのまま実行するとデモ動作の確認ができます。
入力が完了したら[CIDR範囲の統合]をクリックします。
※現在は1回に実行するCIDRは200行に制限させて頂いています。
統合が実施されたら右の「統合後」に対して、
統合処理の結果が表示されます。
下部には「処理結果の詳細」が表示されます。
処理結果の詳細では入力したCIDRの各行が、
どのように処理されたのかを確認することができます。
通常の統合の例
入力された複数行のCIDRの「先No」に表示された番号は「後No」を示しており、
「後No」は統合先の「連続範囲」列に対して統合されたことを示しています。
「連続範囲」列の範囲を再びCIDR表記に戻した結果が「統合後CIDR」になります。
CIDRの重複の例
CIDRによるネットワークの表記は、
基本的には「ネットワークIP/ネットマスク」形式になります。
「192.168.0.0/24」の場合、
ネットワークIPが「192.168.0.0」ネットマスクが「24」です。
CIDRではホスト部の値は問われない為、
「192.168.0.111/24」として記載しても同じことになります。
その為、入力したCIDRが同じ値であれば当然、重複の判定となります。
また、入力したCIDRが別の値でも、
「ネットワークIP/ネットマスク」形式に変換した結果重複する場合も重複としています。
以下は「192.168.192.0/18」と「192.168.192.254/18」が入力されています。
これはどちらのCIDRも「192.168.192.0/18」となります。
2015/02/22追記
入力したCIDRの範囲に対して、別のCIDRが包含され、
包含された側のCIDRはこれまで「(無効)」と表示されていましたが、
表示上わかりにくいため表示を「(重複)」へ変更しました。
(例)
192.168.0.0/24と192.168.0.0/25がある場合に、
192.168.0.0/25の範囲は、192.168.0.0/24に含まれます。
この場合、192.168.0.0/25を重複とし削除扱いとなります。
※統合処理という点では「(削除)」というニュアンスでもありますが。
CIDRが無効な例
CIDRとして形式に合っていない文字列を入力した場合は、
一覧から除外され、詳細には表示されません。
CIDRの形式には合っている場合でも、
ネットワークが形成できないような場合には以下のように、
「(無効)」表示となり処理対象から除外されます。
統合結果が複数に分割される場合(変更なし)
連続するCIDR範囲を一旦1つの連続範囲に統合し、
その後にCIDRに分割処理を行っている兼ね合いから、
連続する範囲で統合の前後で、CIDRが変化しない場合でも、
以下のように行が離れて結果が表示される場合があります。
以下の例では、統合の前後で結果は同じです。
統合結果が複数に分割される場合(変更あり)
連続するCIDR範囲を統合後に再度CIDR化し、
統合が実際に行われる場合は以下のように表示されます。
以下の例では、入力した6行のCIDRが、統合後に2行にまとめられています。
さいごに
.htaccessなどにスパム対応などを行っていくうちに、
アクセス制限に記述しているCIDRが膨大になってしまうことがあります。
プロバイダなどが提供しているCIDRに関しての情報も、
整理されていないことも多くあります。
そんな煩雑なCIDR値を一度入力してみることで、
まとめることが可能な場合には、行数の削減が見込めます。
試しに実行してみてはいかがでしょうか。
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公開日:
最終更新日:2019/06/20