CIDR+CIDRはどんな処理をするの?
当サイトで公開しているIPアドレスの範囲指定(CIDR)の
統合ツールでは複数のCIDR範囲を一括指定して、
できる限り少ないCIDR表現のリストを生成します。
そのCIDR統合ツールがどのような場合に利用できるのかをご紹介します。
CIDR+CIDRのツールは以下で公開しています。
CIDR+CIDRはどんな処理をするの?
CIDR+CIDRはどんな処理をするのかと言う説明の前に、
IPアドレスの範囲とCIDR表記についてご説明します。
IPアドレス範囲とCIDR表記
IPアドレスをネットマスク(プレフィックス)を利用して、
CIDRとして表記した場合には、
以下のようにIPアドレスの範囲をネットマスクの値によって、
範囲の分割サイズを調整することができます。
上記の図では、/24~/29を例として、
IPアドレスの範囲を「[twoip_ext_link bip=192.168.0.0 tip=192.168.0.255]」でご紹介します。
それぞれのネットマスクの値が増えていくことで、
IPアドレスの範囲がより細かい(少ない)範囲になっていくのが分かります。
こうしたIPアドレスの範囲を必要な範囲で表現することができるのが、
このネットマスク(プレフィックス)を利用したCIDR表記です。
この1つのCIDRによって表現ができるネットワークの範囲を、
サブネットと言う場合もあります。
例えば、図の右上部分のように、
[twoip_ext_link bip=192.168.0.0 tip=192.168.0.15](192.168.0.0/28)は、
[twoip_ext_link bip=192.168.0.0 tip=192.168.0.7](192.168.0.0/29)と、
[twoip_ext_link bip=192.168.0.8 tip=192.168.0.15](192.168.0.8/29)の合算であることがわかります。
サーバー管理などで利用
サーバーの運営などをしている場合には、
設定ファイル(.htaccess)などで、アクセス制限などの設定を行うことがあります。
そうした場合には「Deny from 192.168.0.0/29」などの記述を行いますが、
- Deny from 192.168.0.0/29
- Deny from 192.168.0.8/29
と2行で記述しても、
- Deny from 192.168.0.0/28
と1行で記述しても同じ範囲の指定ということになります。
こうした行数の削減がこのツールの目的です。
実際の統合例
では、実際に以下のような統合例をご紹介します。
を統合すると、
となる例です。
統合を図にすると以下のようなイメージになります。
/29のネットマスクによる範囲指定のこの6CIDRは、
/28のネットマスク表現では、
として3行にまとめることができます。
そのうち以下の2行は、
さらに、以下の1行にまとめることができます。
結果として統合されて残った範囲が、
となるというわけです。
こうしたCIDRによって表現されたIPアドレスの範囲は、
必要に応じて細かくも、大きくも表現することができますし、
同じ範囲を様々な書き方で表現することができます。
こうした表現をできる限り少ない行数で可能な限りまとめるのが、
このツールの目的です。
さいごに
CIDR表記はなかなか直感的にIPアドレスの範囲が、
イメージしにくい表記方法です。
基本的には「ネットワークIP/ネットマスク」で表記するのが一般的ですので、
192.168.0.0/28のように表記します。
しかし、このIP範囲内のIPアドレスであれば、
192.168.0.1/28や192.168.0.15/28と表記しても、
基本的には同じ意味になります。
CIDR表記ではホスト部のビットは問われない為、
このような表記が可能です。
こうした表記のブレもわかりにくくしてしまっている理由かもしれません。
CIDRからネットワーク情報を確認するツールは以下で公開しています。
ホスト部の値を問わずにネットワークIPなども求めて表示します。
CIDR+CIDRのツールで実際にCIDRのリストを、
統合してみるとイメージが掴みやすいかもしれません。
本サイトで公開しているツールについては、
十分にテストは行っておりますが個人で作成している為、
潜在的なバグがないとは言い切れません。
その為、ツールを用いた結果については十分検証の上ご利用ください。
当サイトおよび、管理人は如何なる損害もその責を負いません。
当サイト内のコンテンツおよび画像において、
出典・引用の外部著作権者の明記がないものは、
すべて管理人による著作物です。
当サイトでご紹介しておりますコンテンツの著作権の放棄は致しません。
サイト内コンテンツを引用される際にはご連絡は不要です。
ただし、出典元として当サイト(個別記事)へのリンクをお願いいたします。
申し訳ございませんが、無断転載、複製をお断りさせて頂いております。
コンテンツを有益であると感じていただけましたら非常に光栄です。
ありがとうございます。
公開日:
最終更新日:2019/06/20