サブネットマスクが分かればネットワークIPの数値はすぐに求まる
情報試験などで最初から任意のIPアドレスとサブネットマスクの値が
与えられている場合には、
そのサブネットマスクで構成される1サブネットワーク内の
IPアドレスが属するサブネットワークの「ネットワークIPアドレス」は、
単純計算で求まります。
サブネットマスクが分かればネットワークIPの数値はすぐに求まる
似たような投稿として、以下の投稿を前に行いました。
サブネットマスクが分かると、
構成されるサブネットワーク内のIP数(ステップ数)が、
すぐに求まるという仕組みをご紹介しました。
(公式)
256 - (0以外のサブネットマスクの末尾オクテット値) = IP数(ステップ数)
このサブネットワーク内のIP数(ステップ数)が、
すぐに求められることを利用すると、
ネットワークIPアドレスが簡単に求められます。
任意のIPアドレスからの、
「ネットワークIPアドレス」の値を求める問題です。
IPアドレス:192.168.0.56
サブネットマスク:192.168.0.240 のとき、
ネットワークIPアドレスを求めなさい。
そんな問題結構目にしますよね。
これも実は、瞬殺です。
ここでサブネットマスクの第四オクテット「240」に着眼します。
IP数(ステップ数)を求める公式に当てはめると、
256-240=16
16が1つのサブネットワーク内のIP数(ステップ数)です。
これは、サブネットワークの第四オクテットが、
以下のような範囲を取るということを示しています。
0~15
16~31
32~47
48~63
64~79
80~95
96~111 ・・・続く
すべて16個のIPアドレス間隔で分割されています。
ステップ数からネットワークIP値を求める
今回求める、第四オクテットの値は「56」です。
56が間に入る範囲は「48~63」ですので、
ネットワークIPアドレスの第四オクテット:48
ブロードキャストIPアドレスの第四オクテット:63
よって、
ネットワークIPアドレス:192.168.0.48
ブロードキャストIPアドレス:192.168.0.63
という、簡単さです。
このどの位置に属するかを求めるには計算で求めたほうが楽です。
56(IP値)/16(IP数)= 3.5
この場合、小数部を繰り上げます。
よって「4」となります。
全サブネットワークの4番目に「56」が含まれているとわかります。
4番目のサブネットワークのネットワークIPを求めるには、
1番目のネットワークIPアドレスが「0」からになりますので、
4-1=3(最初の分をー1)
3x16=48
と、ネットワークIPの値「48」が求まります。
ここでもし、不安なら、48にさらに16を加算して確認します。
48+16=64
この値が求める値を超過していれば、
求める値「56」は求めた「48」のネットワークに、
正しく含まれています。
結果「192.168.0.56/255.255.255.240」の、
ネットワークIPアドレスは「192.168.0.48」となります。
さいごに
このようにして、サブネットワークで分割されたネットワークの、
ネットワークIPアドレスを求める問題は、
各サブネットワークのIP数(ステップ数)を求めて、
求めるIPアドレスで割って簡単に求めることができます。
公開日:
最終更新日:2019/06/20