プロバイダのJPNIC登録「組織名」から割り当てIP範囲(CIDR)を調べる
プロバイダのJPNIC登録「組織名(指定事業者名)」による検索は、
その「組織名」に割り当てられているIPアドレス範囲を知る便利な方法です。
「組織名」が分かればその「組織名」が利用しているIP範囲がわかり、
自分が利用しているサービスによって、
割り当てられる可能性のあるIP範囲を推測する事ができます。
そのIP範囲をallowリストに指定すれば特定IPからのみ管理画面に入れる設定などに利用できます。
プロバイダのJPNIC登録「組織名」から割り当てIP範囲(CIDR)を調べる
プロバイダのJPNIC登録「組織名(指定事業者名)」は、
現在の自分が割り当てられているIPアドレスを元に検索して知る事もできますが、
今利用しているIPアドレスとは関係のない「組織名」を知るには、
事業者一覧から探すのが確実です。
私が利用しているプロバイダ「eo光」であれば「株式会社ケイ・オプティコム」が該当します。
ここでは一例として「防衛省」に割り当てられているIPアドレス範囲を確認してみましょう。
組織名「防衛省」でJPNIC検索
組織名から割り当てられているIPアドレスの範囲を検索するには、
以下の手順で行います。
JPNICのサイトにアクセスすると以下の様なページが開きます。
サイトでは検索タイプから何を対象に検索するかが選択できます。
通常はタイプ指定なしで実行すれば特に問題はありません。
検索オプションの指定も行えますが、件数指定などはできません。
では実際に「防衛省」をフィールドに入力して、
ここでは「ネットワーク情報(組織名、Organization)」を選択しています。
入力が完了したら「検索」をクリックします。
以下の様な情報が表示されます。(2018/4現在)
[ JPNIC database provides information regarding IP address and ASN. Its use ]
[ is restricted to network administration purposes. For further information, ]
[ use ‘whois -h whois.nic.ad.jp help’. To only display English output, ]
[ add ‘/e’ at the end of command, e.g. ‘whois -h whois.nic.ad.jp xxx/e’. ]防衛省 (Ministry of Defense)
MOD [割り当て] 117.103.185.0/24
防衛省 (Ministry of Defense)
EIZO-CRF03 [割り当て] 153.139.228.72/29
防衛省 (Ministry of Defense)
CDC14-MOD [割り当て] 153.150.108.248/29
防衛省 (Ministry of Defense)
BOUEI-NET [割り当て] 210.162.49.0/25
防衛省 (Ministry of Defense)
BOUEI-NET2 [割り当て] 210.229.137.64/26
防衛省 (Boueishou)
WTNW00 [割り当て] 220.109.210.80/29
防衛省 (MINISTRY OF DEFENSE)
[割り振り] 2407:a800::/32(引用) 防衛省|JPNIC Whois Gateway
(Evernote) https://www.evernote.com/shard/s380/u/0/sh/279b63db-0715-40a4-9899-f5d6b1c363c4/1028becd80c354744764c0565cde599f
それぞれのIPアドレスの範囲を確認するには、
以下のリンク先をご確認ください。(IPV6は現時点で除外とさせて頂きます)
- 117.103.185.0/24
- 153.139.228.72/29
- 153.150.108.248/29
- 210.162.49.0/25
- 210.229.137.64/26
- 220.109.210.80/29
表示されているCIDR表記が割り当てられているIPアドレス範囲を示しています。
試しに「117.103.185.0/24」をクリックしてみます。
さらに詳細情報が確認でき「上位情報」という部分では、
「エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社」のIPアドレス範囲の一部を、
「防衛省」に割り当てているという事も確認ができます。
[ JPNIC database provides information regarding IP address and ASN. Its use ]
[ is restricted to network administration purposes. For further information, ]
[ use ‘whois -h whois.nic.ad.jp help’. To only display English output, ]
[ add ‘/e’ at the end of command, e.g. ‘whois -h whois.nic.ad.jp xxx/e’. ]Network Information: [ネットワーク情報]
a. [IPネットワークアドレス] 117.103.185.0/24
b. [ネットワーク名] MOD
f. [組織名] 防衛省
g. [Organization] Ministry of Defense
m. [管理者連絡窓口] MH13928JP
n. [技術連絡担当者] MH13928JP
p. [ネームサーバ] ns1.mod.go.jp
p. [ネームサーバ] auth1.ns.gin.ntt.net
p. [ネームサーバ] auth2.ns.gin.ntt.net
p. [ネームサーバ] auth3.ns.gin.ntt.net
p. [ネームサーバ] auth4.ns.gin.ntt.net
p. [ネームサーバ] auth5.ns.gin.ntt.net
p. [ネームサーバ] ns2.mod.go.jp
[割当年月日] 2012/02/22
[返却年月日]
[最終更新] 2012/05/22 13:59:04(JST)上位情報
———-
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (NTT COMMUNICATIONS CORPORATION)
[割り振り] 117.103.176.0/20下位情報
———-
該当するデータがありません。(引用) 117.103.185.0/24|JPNIC Whois Gateway
(Evernote) https://www.evernote.com/shard/s380/u/0/sh/26a5bb70-9cc5-4c6f-b53b-9afcc2c76851/65491e66ad996e7f12ba0c0eb0b589af
このようにして、自分が利用しているプロバイダなどをキーにして、
そのプロバイダから割り当てられてくる可能性があるIPアドレス範囲を知る事ができます。
これは宅内ゲートウェイ(光ルータ等)の再起動などを行って、
割当IPアドレスが変更された時の割り当てIP範囲などの予測に役立ちます。
「自分だけアクセスを許可したい」といった時に、
プロバイダ縛りを使っておくと簡易的にIP制限のhtaccess指定などができます。
「組織名」から件数が多く表示できない場合も
「組織名」によるIPアドレスの範囲検索は万能ではありません。
私が利用している「eo光」は「株式会社ケイ・オプティコム」なのですが、
そのまま組織名に「株式会社ケイ・オプティコム」を指定すると、
エラー画面表示になってしまいます。
以下のようなメッセージが表示されます。
[ JPNIC database provides information regarding IP address and ASN. Its use ]
[ is restricted to network administration purposes. For further information, ]
[ use ‘whois -h whois.nic.ad.jp help’. To only display English output, ]
[ add ‘/e’ at the end of command, e.g. ‘whois -h whois.nic.ad.jp xxx/e’. ]検索対象が広すぎます。対象を絞って再検索を行ってください。
Back to Whois Gateway top menu
こうした場合、1発で組織名検索が利用できませんので、
何かしらの工夫が必要という事になります。
移管情報を元に検索することも1つですが、
これでは元々の申請で割り当てられていた範囲を知る事ができません。
そこで私はこうした場合、以下のアプローチを利用する(現状)ことにしました。
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公開日:
最終更新日:2019/06/20