次のネットワークアドレスを求めよ。 IPアドレスが「1.1.1.130」ネットマスクが「255.255.255.192」のIPアドレスがあるとする。
ここでは、ネットにあった問題を任意で考え、
回答を行っています。
次のネットワークアドレスを求めよ。
IPアドレスが「1.1.1.130」
ネットマスクが「255.255.255.192」のIPアドレスがあるとする。A.1.1.1.128
質問では何かの問題集かなにかのようです。
IPアドレス・サブネットマスクの組み合わせから、
ネットワークアドレスを求める問題です。
実際に解を求めてみます。
目次
とにかく速攻で答えが欲しい場合の対処
どうやって求めたら早いですかね。
- IPアドレスが「1.1.1.130」
- ネットマスクが「255.255.255.192」※厳密にはサブネットマスク
サブネットワーク内のIP数を求める
サブネットマスクが「255.255.255.192」ということなので、
この1つのサブネットワークに含まれるIP数を求めます。
256-192=64
一つのサブネットワークには、
64個のIPアドレスが含まれていることが分かります。
これは以下に基づいています。
IPアドレスがどのサブネットワークにあるか求める
64個ずつにサブネット分割されていることから、
130がどのサブネットに属しているかを考えます。
130/64=2.03125
切り上げて、3。
この「1.1.1.130」は3番目のサブネットワークに含まれています。
IPアドレスは0スタートなので「-1」して、
3-1=2x64=128
ネットワークIPアドレスは、「1.1.1.128」と求まります。
試験中で忙しい場合はこの解法でも十分かと思います。
ネットワークIPアドレス:1.1.1.128
ちなみに「192」が「11000000」というビットパターンだと知っていれば、
※よく出るので覚えてしまうもの。
上位2ビット部分が「1」なので、24+2=26
ネットマスクは「/26」だとわかります。
このネットワークをCIDRで表現した場合には、
1.1.1.128/26 と表現できます。
IPアドレスの範囲は以下のようになります。
「1.1.1.130」が範囲に含まれています。
IPアドレスを含む各ネットワーク構成を一覧で確認するには以下がご利用いただけます。
1.1.1.130 – が含まれるネットワーク構成一覧|IPアドレスを含むネットワーク範囲・規模計算ツール
無駄な計算はしないという方針で早く求めると、こんな感じです。
正攻法で求める場合
とは言え、質問サイト側では答えというより、
この考え方が正しいかという点を求めています。(問題ないと思います)
手抜きせずに計算を行った場合を考えていきます。
IPアドレス・サブネットマスクをビットパターンに変換
1.1.1.130と255.255.255.192 をビットパターンに変換します。
以下で簡単に求まります。
00000001.00000001.00000001.10000010 (1.1.1.130)
11111111.11111111.11111111.11000000 (255.255.255.192)
IPビットパターンをサブネットマスクでマスク
求めたビットパターンからIPアドレスのパターンを、
サブネットマスクでマスクします。
マスクした結果がネットワークIPアドレスになります。
マスクするに関しては「論理積」を求めるということです。
普通に掛け算の概念です。
0x0=0,1×0=0,0×1=0,1×1=1(両方が1なら1になる)
00000001.00000001.00000001.10000010 (1.1.1.130)
11111111.11111111.11111111.11000000 (255.255.255.192)
00000001.00000001.00000001.10000000 (???.???.???.???)
これでネットワークIPアドレスのビットパターンが求まりました。
サブネットマスクの後半6桁の「0」によって、
IPアドレスの末尾2桁目の「1」が「0」に変えられているのが分かります。
ネットワークIPアドレスを数値に戻す
ネットワークIPアドレスのビットパターンが求まりました。
00000001.00000001.00000001.10000000 (???.???.???.???)
これを数値に戻します。以下で簡単に求まります。
ネットワークIPアドレス: 1.1.1.128
速攻で求めた場合と一致します。
追加問題
さらに追加の問題が出ていましたので補足します。
Q./26で、ホストに割り当てられるIPの総数を求めよ。
「/26」で・・・今回の「255.255.255.192」が「/26」であると、
次の問題が言ってしまっている感はありますが、それはいいとして。
先ほどの「192」が「11000000」という部分から、
マスクビットが第四オクテットの頭2桁で「/26」となります。
2bitで表現可能な数は、
2の2乗=4 4パターンです。
255.255.255.192(/26)では「/24」のネットワークを、
4つに分割することができると言えます。
では、残りのホスト部のビット数が6桁(6bit)ありますので、
そこから割り当て可能なホスト数を求めます。
2の6乗=64
この辺は呪文で求めてください。
この64は1つのサブネットワークに割り当て可能な総IP数です。
ネットワークIPアドレス(最小)とブロードキャストアドレス(最大)は、
ホスト割り当て不可のIPアドレスとなりますので、
この2つは利用できません。
よって、2つのIPアドレスを除いた、
64-2=62 (ホスト割り当て可IP数)
が1つのサブネットワークで割り当て可能なホストIP数です。
サブネットワークが4つ構成可能でしたので、
4x62=248 (ホスト割り当て可IP数)
「/26」でホスト割り当て可能なIP数:248
補足
尚、サブネット部のビットパターンが、
「全て「0」又は全て「1」となるネットワークは利用すべきではない」
利用してはいけないという記述を見受けることもありますが、
これは過去の名残のようで、現在では問題なく利用できるようです。
(以下のような例)
赤:ネットワーク部
ピンク:サブネット部
青:ホスト部
00000001.00000001.00000001.00000000
00000001.00000001.00000001.11000000
この点については後日、記事にしたいと思います。
さいごに
ケースバイケースでじっくり求めるのも、サクッと求めるのも、
用途に合った方法で求められたらいいと思います。
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潜在的なバグがないとは言い切れません。
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公開日:
最終更新日:2019/07/13